部会長挨拶

地方部会ご紹介

部会長 山田武千代

医学部新設の政策に伴い、昭和49年第75回日本耳鼻咽喉科学会総会で、学会単位組織として県別地方部会とする改革が決まり、昭和50年4月1日の地方部会制度がスタートしました。初代会長に戸川清先生(秋田大学初代教授)が選出され、現在の秋田県地方部会が発足しました。第2代会長に石川和夫先生(秋田大学大学院前教授)の時に平成13年12月に秋田県地方部会学術講演会100回を迎えています。現在は山田武千代(秋田大学大学院教授)が第3代会長を務めています。秋田県地方部会では学術講演会が定例2回、卒後研修会1回を行い、東北連合会、北奥羽合同地方部会も順番で担当しています。現在の秋田県地方会所属の耳鼻咽喉科医は67名と小規模ではありますが、業務内容では、情報交換、事務依頼の迅速化、確実性、学術性も追求しています。秋田県地方部会では全国に先駆けて難聴者補聴器相談事業を施行し、日本医師会から「最高優功賞」を授与された貴重な経験があり、秋田県地方部会会員の団結力が無形の重要財産です。

日本耳鼻咽喉科学会秋田県地方部会では、耳、鼻、口腔、咽頭、喉頭、頸部の疾患全てに対し、幅広く高度な医療を提供できるよう心掛けています。鼓室形成手術、人工内耳、聴神経腫瘍手術、めまい疾患に対する詳細な聴・前庭系機能検査結果に基づく細別診断と治療(外科処置も含む)、顔面神経麻痩に対する内科的ならびに外科的治療(特に機能再建術)、内視鏡を用いた鼻・副鼻腔手術、顔面骨骨折や眼窩壁骨折の手術、アレルギー性鼻炎に対する外科的処置や滅感作療法。咽頭、喉頭、口腔、唾液腺、甲状腺などの腫瘍に対する手術、ELPS、睡眠時無呼吸症候群に対する外科的処置、一側声帯麻痺に対する喉頭枠組み手術。声帯ポリープや声帯結節など音声障害の器質的疾患から痙攣性発声障害、心因性発声障害への介入、頭頸部癌に対する集学療法と各種有茎・遊離皮弁による即時機能再建手術、症例に応じて照射療法としてのIMRTを施行する事も可能、頭蓋底浸潤悪性腫瘍で手術適応と判断される症例に対する脳神経外科との共同手術など、患者さんの目線に立って医療を提供しています。

主な関連病院は、市立秋田総合病院、秋田組合総合病院、由利組合総合病院、雄勝中央病院、仙北組合総合病院、山本組合総合病院、平鹿総合病院、秋田赤十字病院、中通総合病院、北秋田市民病院、男鹿みなと市民病院、仙北市立角館総合病院、市立田沢湖病院、秋田県立リハビリテーション・精神医療センターで、全県の主要病院をほぼ網羅しています。

秋田大学附属病院では耳鼻咽喉科・頭頸部外科の取り扱う領域は、頭と頸のうち目と頭蓋内中枢神経系を除く、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚、嚥下、発声等の人の生活の質(QOL)に関わる広範な領域を専門的に取り扱い診療範囲が多岐にわたる特徴を持っています。当科で取り扱う手術には、耳領域(鼓室形成術から人工内耳や聴神経腫瘍摘出術)、鼻領域(内視鏡手術から拡大鼻副鼻腔手術)、頭頸部領域(扁桃摘出から甲状腺を含む頭頸部癌切除及び各種遊離・有茎皮弁再建術-皮弁のデザイン・採取を含む-、頭蓋底手術)と幅広く行っています。喉頭機能外科、嚥下機能改善術にも関わっております。多岐にわたる疾患への対応を求められる地方の大学病院の特色を活かし、耳鼻咽喉科疾患を偏り無く扱っております。

医療、研究は、人がすべて、チームワークが全てです。地方では、耳鼻咽喉科頭頸部外科医を倍増すべきという絶対的な課題があります。魅惑的な新規治療の開発と研究、魅力的な耳鼻咽喉科医療を楽しめる医師とリーダーの育成が必要です。仲良く!楽しく!全力で!が医局のバイブルです。まだ、スタート、及び、準備段階ではありますが、日々逆転!ピンチがチャンス!前に前に!Give and give! と自分に言い聞かせています。今後とも、ご指導、ご支援、よろしくお願いいたします。